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センシュアスな街づくり〜こころをうたう〜『SOIL Nagatoyumoto』
面積:2,019.14㎡
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約600年の歴史をもつ、山口県最古の温泉街 長門湯本温泉。
時代の流れとともに都市型の観光開発に埋もれ、地域や人々とのつながりを失いつつありました。
これを受けて長門市は2016年に「長門湯本温泉観光まちづくり計画」を策定。行政、金融機関、地元有志、外部専門家などが力を合わせ、新たな温泉街の魅力創出に向けて動き始めました。
結果、モダンな立ち寄り湯「恩湯」のリニューアル、まちの中心を流れる清流・音信川の”そぞろ歩き”をテーマとしたインフラの整備など、新しいまちの風景が生まれています。
一方、「“長門湯本温泉と言えばそぞろ歩き”のイメージが定着していない」「温泉郷を回遊させる仕組みが少ない」「そぞろ歩きを楽しむコンテンツが足りていない」といった課題も未だ存在していました。さらに温泉街のシンボルであった老舗旅館「六角堂」が、後継者不足による閉館か事業承継による存続か、まさに岐路に立たされていたのです。
そこで瀬戸田と日本橋に拠点を置くソフトデベロッパーである株式会社Stapleが、山口フィナンシャルグループと合弁会社を設立し、事業を継承。この場所を閉ざされた「旅館」から、街や自然、文化と呼応し続ける「未完成の器」へと変え、新たな歴史を紡ぐことを決意しました。
そして誕生したのが「自然育」「食育」「湯育」の“3つの育”を楽しめる『SOIL Nagatoyumoto』です。
エコラではこのリノベーションプロジェクトで設計・監理・施工を担当しました。
24の客室・サウナ・レストラン・アクティビティセンター等を備えた複合施設『SOIL Nagatoyumoto』は「街のリビングルーム」として施設の中で完結せず、街や自然環境、人と繋がり、交流する機会を創るように「間(あわい)」をテーマに設計されています。
ファサードは地元萩焼の土や徳地和紙を活かした開放的な佇まい。
客室は土を思わせるアースカラーを基調とし、川や空の碧、木の緑を取り込むことで、自然と同調するような空間を実現しています。
アクティビティセンターを拠点に地元の林業士や農家との交流を通じて、自然と共生する知恵を学ぶアクティビティを提供。
また「恩湯」を体験して欲しいという想いから、館内にはあえて温泉を用意せず、代わりに宿泊者や地元の人々が楽しめるサウナを設けるなど、地域との連携を大切にしています。恩湯が源泉を男女で共有するように、サウナ室内は熱源を男女で共有しています。
長門湯本にあふれる「育み」の泉源を活かした、センシュアスな街づくり。
あなたはこの街でどんな気持ちが湧き、何をうたうでしょうか。
BEFORE
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AFTER
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- 工事種別
- 一棟丸ごとリノベーション
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- 用途
- 複合施設
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- 構造
- RC造
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- 延べ床面積
- 2,019.14㎡
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- 工事価格
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- 企画・運営指導
- 株式会社Staple
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- デザイン・監修
- Puddle株式会社
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- 設計・監理・施工
- 株式会社エコラ
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- 公式HP
- https://soilis.co/nagatoyumoto/